この数年 ご無沙汰だった患者様がこられました。
もう20年近くの付き合いで、旧の治療所への来所だけでなくご自宅の訪問も仕事の都合上 夜間出張したりもしました。
吹田なので伺うにもなかなか時間の都合が合わず申し訳ないことも在りましたが 今は新しい治療所も在りますし 電車でこられるという事だったので新金岡までお迎えに行きました。
両肩の痛みで整形外科等の受診もしたそうですが目に見えた改善もせずまま他の疾病が出てしまい数ヶ月放置したものだとか。
もともと内臓系も強い方ではなかったんですが 五十肩にしては刺鍼の感触が違う気がしましたし痛みやこりの範囲も広いのですべての痛みをとるには時間もかかり患者さんの体の負担も大きくなるのでなかなか加減が難しく まずは肩や腕の稼動と痛みの軽減を目的に施術しました。
まだ 少しこわばりは残るものの ほぼ痛みは無くなったとのことですが 数日して、まだ痛みが残っているなら年内にもう一回の施術をお勧めし 回復することを願いつつお帰りになりました。
出張は 北は池田・豊中・吹田あたりまで伺います。
東は奈良県ですけどね。
最寄り駅の新金岡も徒歩では15分ほどかかりますので車でお迎えに行くことも在ります。
困っておられる方は多いようですが なかなか施術の機会がないようで。
まずはご相談伺います。
針は怖いと思う方も多いので無理に鍼治療を薦めていません。
ただ、ほっておいて痛みが消えるはずもなく 辛いのを長く持っていることはいいことじゃないんですがね。
鍼灸治療 といっても手技方法はその先生により多種多様です。
そして使う道具も様々です。
〇灸頭鍼
その名のとおり 鍼の頭にお灸を乗せ 針と灸の両方の効果を一度に挙げる方法です。
灸頭鍼用に2種のもぐさをブレンドし さらに香を加えた専用のものを使用(私が自分で混ぜるんですが)
慢性の酷い腰痛や
肩の痛みやこりに使用しますが こちらは準備等に時間がかかるため 施術時間は2時間近くかかることも。
使用はこんな感じで使います。
鍼も専用のものなので少し太く強いものになってます。
しかしこの温熱がとても心地よく
即効性の治療効果も高いことから 奥の手での施術になってます。
これは皮内鍼 といって、施術後治りきっていない場所に置き針としてテープで貼り長時間効果を持たすものです。 これにより毎日の来所をしなくてよいように貼っています。
多く貼ればいいというものでも在りませんが、これも追加料金等は頂いておりません。
右のものは患者さんがご自分でも貼れるということで たまにお分けする事もあります。
効果=はずす目安は
血行が良くなりかゆくなるか老廃物の代謝とともに自然にテープがはがれるか。1週間から1ヶ月張り付いていることもあります。
注意として家に小さなお子さんのいる方などは ころあいを見計らって先にはがして頂くか 背中だといつ外れたかが解らないので場合によっては使用をお断りしておりおります。
勝手に外れ 風呂場で踏んだという患者さんも多くいますが 治療効果は高いものです。
昔と違い 肝炎など伝染性の疾患も増え たまにご質問頂きますが
基本 当治療所ではステンレスの針を繰り返し消毒しての使用しています。
が、先に問診中 疑いのある場合は針を個別にわけ その使用した鍼は殺菌消毒も別にし場合によっては その方専用の針として別保管をしております。
が、其れでも不安だという方にはディスポーザー=使い捨て針もご準備できますので先におっしゃっていただければと思います。
使い捨ての性質上 精度が悪く 刺すときに少し痛みがあったりしますので当方使用のステンレス鍼を専用で使うということをお勧めします。
ただ、鍼代は別途かかりますので その旨ご理解ください。
先日 祝日でのご予約のお話ですが
朝の10時より 夕方まで予約がりました。夜はこれないということで
8時半よりご予約お受けしました。
前日迄に電話いただけましたら朝の早い時間でも対応いたします。
そして遅い時間も可能です。
夕方5時ごろお電話在り、8時に出張のご予約を受けました。
仕事してるとね 休日や 夜しか治療できる時間はないんですよね(何度か通いました)
だからもう 10年以上昔から施術の休みや開いてる時間を設けていませんでした。
かといって何度も深夜に呼ばれるもの困るんですが
緊急ということで出て行ったことも在ります。
いろんな事情がおありでしょうし 特に痛みはね。 だけどすべてがよくなるわけでもなく 力及ばなかったことも在りました(後で知ったがガンだった)
とりあえず できる限り 誠意を尽くして施術させて貰ってます。
患者さんに了解をとって撮影。
当 治療所では流れとして
上向きで顔 腹部 そして足の前面
次はうつ伏せになっていただき 足の裏面(ふくらはぎなど)から 腰背部 に首と頭に鍼を打っていきます(全身治療の場合)
膝痛といっても表だけですむことは 残念ながら非常に少なく、うつ伏せで膝裏の筋を張ったところや豆状のしこりなどを緩和させつつ いちばんつらい場所を探していきます。
この写真は すべて終わったあと座って頂き 最後の施術を行っている最中で 膝の内側2cm四方に刺鍼の集中した場所が今回の諸悪の根源?になります。
この後置き針をして歩いていただき終了。
二回の治療で支障は無くなりましたが違和感含め完治するかは気候にもよりますのでしばらく様子見。
治療時間は2時間弱
最後までしっかりしたケアをしたいので 当方が保険適用をしない理由がここにあります。
ちゃんと治療しろ! というわが師匠の教えからですけどね。
70代 女性
ぎっくり腰ではないですが、急性での腰痛。
歩行困難 椅子からの立ち上がり時に腰に激痛があり
一度立ち上がると痛みはマシになるそうですが、とにかく生活に支障が出るということで施術。
方針として 高齢なのと患者さんの体の負担もありましたので強刺激はぜず 一回目はやわらかめで局所重点の刺鍼。
足先 腰 首元と3箇所のホットパックをあて まずは全身の筋肉をやわらかくすることを目的としました。
施術後 腰を動かしてもらって改善したように思えたんですが
椅子などからの立ち上がりに痛みが残るというので 翌日2回目の施術。
腰部 20kg 15分の牽引の後 改善がないということで
鍼 腰部 局所を集中した刺鍼して 15分のカーボン灯を当てる
最後 座っていただき 発痛原因の根元を探し 強刺激。
師匠からの受け継いだ技術ですが、痛いのがたまにキズ。。
最後立ち上がってもらって、伺ったところ
「うそのように痛みは消えた」 とのこと。
自分でいうのは恥ずかしいので 今まで記載はしませんでしたが
一人でも多くの方を助けたい。
つらい痛みを持ったままの方を見ると 何かしてあげたいと思う気持ちが大きくなり 記載。
この数日 寒の戻りで体調不良の方も増えていることとは思いますが 筋肉のこわばりも出てきて
季節の変わり目は関節痛も多い時期。
膝関節痛や 急性の腰痛 ぎっくり腰や 五十肩 運動による痛みなどの鍼灸治療は即効性があり
来院時家族に抱えられてこられる方も 帰りは一人で歩いて帰る患者さんも多くいらっしゃいます。
すべて ということにならないのが難しいところでありますが
ね。 痛いだけで治らなきゃ詐欺ですがな。
もちろん その患者さんの体質や体格 仕事によって
短期か長期治療かも最初にご相談させていただきます。
症状が重いと弱刺激で間に合わないこともありますが
体質によって強刺激では疲れ だるさが残りすぎ
かえって負担になることもあります(温泉の長湯と同じような状態)
通院回数を減らすため あえて2~3日だるくなりますと了承を得て 早期治療を目指すことも多く 次回の治療やその後のケアも含めてお話を伺ってます。